【素人向け電池選びの基本】WhとかmAhってとういう意味?
本編では電池を選ぶ際に知らなければならない単位について解説します。
よくポータブル電池とかにWhとかmAhとか書いてあってよくわかりませんよね。
この記事を最後まで読めば、電池購入に必要な基礎知識が身に付きます。
電池選びで見るべき数字は!?
電池の「エネルギー量Wh」と「出力W」を確認すればOKです。
電池の容量「mAh」などの表記がありますが、こちらよりも「Wh」を見る方が実用的です。
また、電池を選ぶ際は、使いたい家電製品を何時間使いたいか確認する必要もあります。
本稿の続きは、よく見る単位(mAh、W、Wh)の簡単な説明をしていきます。
■mAhとは
まずmAhです。読み方は「ミリアンペアアワー」と読みます。
ネットショップで「110000mAhの大容量!!」とか言われてもわかりづらいですよね。
mAhはよく電池の「容量」と言われ、電池に蓄えらる電気の量を表します。
イメージで例えると水を入れるコップの大きさです。
コップが大きい方が水をたくさん貯えることができますよね。
電池はこのmAhの数字が大きければ大きくなるほど電気をたくさん貯えることができますが、それに伴い値段も大きくなります。
■Wとは
Wは「ワット」と読みます。
電池の「出力」を表します。
Wはコップに蓄えた水をどれだけの勢いで流しますか?といった単位になります。
つまり、Wは電池に蓄えた電気のどれくらい早く取り出せるかを表す指標です。
Wは電池だけではなく家電製品にも明示してあります。
電子レンジは500Wや600W、ドライヤーは1200Wといった具合に表示されています。
使いたい家電製品よりも電池の出力が低い場合は家電製品を使うことはできません。
そのため、電池購入の前に使いたい家電製品の出力を調べておく必要があります。
■Whとは
Whは、「ワットアワー」または「ワット時」と読みます。
これは電池に蓄えられる「エネルギー量」を表します。
これはmAhに電池の平均電圧をかけた数字です。
(mAh×V=mA×V×h=0.001Wh)
イメージですが、Whは電池の蓄えられる電気量(mAh)と出力(W)を包含したような表現です。
例えば、100Whの電池で50Wの家電製品を動かす場合、2時間で電池が空になります。
100Wh(電池のエネルギー量)÷50W(家電の出力)=2h(時間)
電池の容量mAhよりもエネルギー量Whを確認することで使いたい家電製品を何時間使えるかをすぐに試算することができます。
■簡単な単位の説明
A(アンペア)=C(クーロン)/s(秒)・・・一秒あたりに流れる電気量(クーロン)
mAh=C/s×h(アワー)=C/s×(3600s)=3600C・・・電池に蓄えられる電気量
W=A×V(電池の平均電圧)=C/s×V=C×V/s=J/s(∵C×V=J(ジュール))・・・一秒あたりの熱量、つまり一秒あたりのエネルギー量
Wh = J(ジュール)/s×h=3600J・・・ジュールは熱量、つまりエネルギー量を表す単位
いかがでしたでしょうか。
電池を選ぶ際は、「Wh」と「W」を気にしてみてください。
参考にしていただければ幸いです。